私には、物事を継続して成し遂げる力がありません。あれやりたい、これやりたい!と口だけは達者で、実力は全然ダメ。集中力が無くって、本気で取り組むなんて無理。
でもそれ、ただのやる気の問題だったんです。
いや、これだとちょっと語弊があるかもしれません。正しくは、今までやりたいと思っていたことは私にピッタリくるものではなくて、この度ついに本気で取り組みたいと思うものに出会った、かな。ああ、単純に今までやりたかったことってべつに本気でやりたいことじゃなかったんだな、ていう気づきたみたいな……。それはそれで結構ショックなんですがさておき。
クオリティは置いといても、縫い上げた。そんなお話です。いや正直めっちゃ褒められたい。
……とは言いましたが、学生時代にアルバイトを終えてから帰宅する時間やテストに追われていた時間、ゲーセン通い、金ない、を考慮すると今の方がよっぽど生活に余裕があるのも大きな要因だと思います。なお、実家暮らしのため家事は……バブバブ
てなわけで冒頭の写真の通り、ジェリーモン様のぬいぐるみを縫いました。ガンマモンすらプライズのでかいぬいぐるみが出なかったので、自分で縫うしかないだろうなぁということで。……放送開始と同時にプライズを出さなかったのは何らかの間違いじゃないんですか?
と言うわけで改めまして結果から、


クラゲ体のジェリーモン(2022年11月6日完成)と
等身大ジェリーモン様(全部出たver.)(2023年9月24日完成)です!
がんばったよ〜!!記事に書くのは今更ですが〜!!過去記事でも少し紹介しているので、写真は同じものがあるかも。
①ぬいぐるみ用の布を買うのが大変
大きい面積で買おうとすると通販しか無ぇ〜!色も無ぇ〜!この時いい感じのグレーが買えなくて目は家にあった布から使いました。過去に何度かさまざまなものにチャレンジしようとして買うだけ買った布というのはそれなりにあったので……。最近は推しぬい自作が流行っているのでぬいぐるみ用の布、というのはまだ手に入り易いんですがカットされているものが多く、手芸店に巻物が残っていても人気のない色であることが多く、でかいぬいぐるみを縫う場合はここがいちばんのハードルかもしれません。ぬいぐるみの生地やさんでソフトボアとぬいトリコットの中から色味が合いそうなものを買いました。送料もかかるし……と念のために色々と買ったら家が布地獄です。邪魔だけど捨てられない……。
②型紙も考えなきゃいけない
まずはクラゲ体を縫ったので、まるいボディの市販のぬいぐるみを解体して型紙をとることにしました。検索して引っ掛かる型紙で概ね理解はできたんですが、サイズ感が全く掴めなかったのでとりあえずは買ってみようと。
……結局、丁寧に作ると終わりが見えないので頭の円形以外の型紙は作らず、目測で適当に切っています。考えなきゃいけないとは書きましたが、ノープランでザクザク切ってザクザク縫っています。
ノープランで切った触手が太過ぎて困惑している時の写真
素人がやることじゃないんですが、飽き性なのと「イベント1週間前に縫い始めた」とかギリギリで追い込んで作っているので、早く形にしたい!という方が先でした。丁寧にやろうとしたら途中で飽きて作らなくなる。最初のクラゲ体を作る時も布だけ買って放置していたところ、フォロワーさんのニードルフェルト作品を見て負けてられないと一念発起したのがきっかけでした。ありがとうフォロワー。よきライバルですね(?)あとは、別に人が着るものではないので型紙の正確性がそこまで影響しないのも大きかったです。さすがにこのノリで服は縫えないね……。
③普通のミシンじゃきれいに縫えない
ぬいぐるみ系のやわらかーい、伸縮性のある布は「ロックミシンで」「専用の、伸縮性のある糸で」縫うべきなんだそうです。(無知初心者)もう、縫った端からズレるズレる。直線すら2cmほどズレるほどのズレっぷりで正直絶望感が半端じゃなかったです。我が家のミシンは25年ほど前に母が購入したペダルで操作する昔ながらの家庭用ミシンです。これがまたそもそもペダルのコントロールも困難で本当に無理……!悲鳴をあげながらの作業が続きました。
母「じゃあロックミシン買えば?」
私「いつもそうやって娘の浪費を後押しするよね……流石に買わんよ……?10万越えるよ……?」
突如しゃしゃり出てくる友人「俺の家にはあるけどなぁw」本職が家族にいるの羨ましいぜ!技能実習でお邪魔させてください!!!ていうか縫って!!!
そしてできたクラゲ体は……型紙で想定してたよりも半分くらいの大きさになっちゃいました……。
それを学んだので、リベンジ時はしつけ縫いどころではなくクリップと両面テープを大量に使用して丁寧さをかなり意識したところ、ものすごく綺麗なサイズ感で作れてしまい……なんか、同じ型紙から生まれたとは思えないなんか……3倍くらいの差が出てないか……?
(※等身の頭の青い部分は、クラゲ体と同じ型紙で作製しています)
④結局成り行きでむりやりなんとかした
正直、反省点や目に見えてわかる改善点は山ほどある。歪んでるのも一目瞭然。立体構造としてどうしたらいいのかはわかるんだけど、ミシンでどう処理すれば縫えるのかがわからなくて、結局無理やり丸めて縫い付けて形を保っている状態です。
目の刺繍もやり直したい。ほんとはしっかりと刺繍したいところ、イベントでのコスプレに間に合わせるために「一旦仕上げる」ことを優先したので、勢いでフェルトを両面テープで貼り付けて完成としました。私の目では理想のぬいぐるみからはかけ離れていて異形感溢れる顔だなぁと思っているのですが、かわいい!ってたくさん褒めていただいて嬉しかったです。改善したいんですが、首周りを手縫いで何周も無理やり縫い付けたので解体するのも恐ろしく、手が出せずにいます。
でかい方で6日、実作業時間的には50時間もかかってない……と思います。うち2日間の土日は、縫う…飯食う…縫う…飯食う…縫う……寝る……縫う……みたいな、縫製に取り憑かれた人みたいになってました。
⑤骨を入れて完成!
ポージングのために、パラボックスさんで購入したトイスケルトンが入っています。でかい方の触手部分はクラゲ体から移植したので、今はクラゲ体の方はふにゃふにゃになっていますが。(追加で購入しようと思うのですが個数を控えておらず、店頭で測るしかないのですが行ったタイミングで品切れていたのでまた改めて……!この時はノーアポで別の用事のついでに行ったのですが、事前に相談しておけば各店舗に在庫補充はして頂けると思いますよ!)
いちゃいちゃポーズをとったり
無理やり足を吊るされたりできます。
友人に褒められながら撮ってもらっている図(嬉しかったので…)、触手を伸ばしつつ花束を抱いたり
自立はしませんが、ある程度芯のある雰囲気は出せます。本当は指先に針金を入れて握手できるようにしたいのですが手付かず。そのために指先に綿を入れていないので結構痩せています。
店舗でぬいぐるみ本体にあわせながら切り売りして頂いたのですが、空き状況を電話で確認した際に「ダッフィーをひとまわり大きくした感じで…」と説明した上で尋ねたところ「ダッフィーってどのくらいかサイズご存知ですか?」と怒られました🤪ちなみに私自身も、店に向かって歩きながら「ダッフィーはちょっと…過小評価したかもしれんな……」とは思っていました。。。記憶で話していたので帰宅して唯一所持しているジェラトーニと並べたら6体ぶんくらいはありますね……
パラボックスさんにはうちのこドールでお世話になっております!こちらは40cmと45cm、アイちゃんヘッドです🌟


手前味噌ですが、縫っていると見えてくるものもあって、あとは時間と気持ちの余裕さえあれば私にもかわいいぬいぐるみが作れそうだなぁという自信は明確に生まれました。過去に天野ユウくんのフィギュアを作ろうとして後ろ髪の造形で断念したことがあったのですが、清司郎に関することなら本気になれるんだなぁ、縫い物なら形にできるんだなぁみたいな気づきを得ました。
清司郎みたいになりたい!という憑依型夢女子(?)の推し活を楽しんでいる、そんなお話でした。また時間と機会があれば丁寧に作り直したいですが、まずはこの子が大事な私のジェリーモンさまということで!
ちょいちょい出ている花束と花冠についても、改めて記事にしたいね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
ついでに……
ゴスゲでの縫い物はこれが初めてではなくて……
一応……
カヨノちゃんの……やつ……