デオキシリボさねさん2

趣味で絵を描く人の雑記。

【天野ユウ】という少年と私の人生について。

特別お題「わたしの推し

誰かを好きになるのに、理由が必要でしょうか?
昨年末、書かねばならないと思いつつ着手に時間がかかっていたユウ様についての記事を、お題を機に筆をとることにしました。好きなものを紹介するのも、「好き」を言語化するのも、むずかしい。

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天野ユウ、というキャラクターをご存知でしょうか。ただ、当ブログでも過去に語っているので、フォロワーさんはご存知のことと思いますが。
私にとって、TV放送で彼が登場した2011年の春からいままでの中で、最も好きな二次元のキャラクターです。
今回はユウ様についての紹介と、私のユウ様にまつわる思い出話を語っていきたいと思います。


いちばん大事な思い出話だけを読みたい人はこちら

天野ユウってどんなキャラクター?

天野ユウ(CV:沖佳苗)とはアニメ「デジモンクロスウォーズ」に登場するキャラクターで、37話から本格的に登場するいわゆる新キャラ枠の部類に入ります。「2期では敵、3期では味方」と、それだけで刺さる人も居るのではないかと思います。
簡単に彼を中心にシナリオを説明しておきます。※放送が2010年〜なので、ネタバレについては容赦しません。

と、まあ彼はこんな感じの生い立ち(?)なのですが。

わたしはデジモンシリーズが元から好きだったので、シリーズ最新作ということで当時から毎週録画してきちんと追っていました。ネネかわいい、キリハカッコいい〜とライバルキャラにぞっこんだったある日のことです。
なに、この子!?!?!?!?
30話のラスト、天野ユウがついに動いたその時、私も動きました。クロスウォーズ、神アニメかもしれん…。
ユウ様の特徴は以下3点です。

  • 残虐ショタ属性(2期まで。主人公より1つ年下で、過激な戦い方を好む)
  • 頭脳明晰運動神経抜群、非の打ち所なし(クラス一の秀才で、囲いのファンがいる)
  • 敵側から味方に(追加戦士ポジション)

ではわたしは彼のどんなところが好きかというと、ズバリ

  • 自意識過剰

なところです。先に3期の話になってしまいますが、公式プロフィールを見てみると…
(前略)自意識過剰で、タイキの手を焼かせるタギルを快く思っていないが、戦いの中で次第に理解し合う。
*1
プロフィールに自意識過剰と書かれるような、その性格が堪らないわけなのです。
ユウはメンタルが弱いこと以外は完璧超人と言っても過言ではなく(そのメンタル面も本番に弱いとかそういうのではないので…)、己の技量を完全に理解しており内心は一切謙遜なし、人のことを見下しまくっています。作中では「優しい」と表現されていますが、実際のところそれは相手が自分より弱いと判断すると手を抜くような傲慢なやつです。それが見ていて腹が立つのではなく、めちゃくちゃ可愛いんですよ…顔が良い、最高…。ハンター編1話でタギルを煽る時もそうなんですが、沖さんの笑い方が可愛くて最高です。
しかも自分がモテている自覚もあり、アイルにはじめて声をかけられた時「ひょっとして、僕のファンみたいな子?」などと言い放ちます。3期のユウ様は小悪魔的美少年なのです。アイルが明らかに自分に気があるのをわかっていながら適当にあしらう所もカワイイのです。(私は夢女子ではないので、アイルとの絡みは大好きです)
もちろん、2期までの純粋な残虐さも大好きです。だからこそ、3期の放送が嬉しかったのですから。
2期での彼の立ち振る舞いは本当に「こども」で、年齢が設定されていたか疑うほどに、しかしおそらく意図的にかなり「幼く」描かれています。現実世界では控えめで臆病と思われていた彼の心は、本気を出せる相手を求めていて、それでも誰かが傷つく姿を見るのが苦しくて、そのバランスをとることができずにいました。デジタルワールドを「誰も傷つかない世界」と信じ込んで、相手が生身の人間だと疑いもせず、聞く耳をもたず、心のままに残虐行為におよぶ。ハッキリ言ってめちゃくちゃカワイイ。彼の言葉を借りると「ゾクゾクする」んだ。データを戦わせることではなく、その先に待つ絶望が楽しみで。2期終盤のユウに関するお話は本当に最高なので全人類に観てほしい…。

で。ここで一つ残念なお話があるのですが、本作はソフト化されていません!配信サイトかレンタル落ちDVDに頼るしかありません。
これについては、10周年を記念して2020年の夏に署名活動をひっそりと実施しましたが…。出てほしいなあ、Blu-rayBOX…。
xwblurayhos.iinaa.net

そんな、出会う難易度が少し高いのも、ちょっと特別な感じがしますよね(血涙)

少しフォロワー向け宣伝な余談ですが、クロスウォーズに関しては古本でも閲覧不可能な幻の「漫画版WEBおまけ」のスクショ記録を所持しておりますので、オフ会等で回し読みとかできたらなぁと思っています。配布すると違法ですが私の端末で誰かが読むのは問題がないので。そう、アニメはソフト化されていませんが漫画版も電子書籍化は望めない状況のようでして。(作者さんが特定の方法で情報を発信していらっしゃるので私はそれを人づてに聞いただけなのですが)権利上難しいそうなのです。ほかのデジモン漫画が配信できているということは、権利はおそらくNHKの問題なのではないかと推察されます。クロスウォーズ漫画版にはおまけ漫画になぜか偉い人の許可が下りて作者のコミカライズ前作であるエレメントハンターのキャラクターが登場しており、そこで引っかかっているのでしょう。おのれハンナモン…
ちなみにエレメントハンターとクロスウォーズ、「CV桑島法子のキャラクターの妹/弟が、漫画では出番なし」という共通点があります。

さて、語彙力がなさ過ぎて伝わらないかとは思いますが、天野ユウの魅力、少しは伝わりましたでしょうか?
ここからは、私の思い出話をしようと思います。

天野ユウとわたしの思い出

推しは家庭内平和をもたらす。

──さて、こいつは何を言っているんだ?と思われたでしょう。家族みんなが同担だから?いえいえ、そんな話ではなく。
私は父とあまり仲が良くなく…と言っても、思春期レベルの「お父さんちょっとウザいな~」というくらいなのですが、家庭内での会話はあまり多くありませんでした。
色の好みも正反対というか、蛍光色を好む父のことをダサいと思っていたんですね。わたしは小物は基本的に赤と青で当時はそろえていたように記憶しています。お気に入りのかばんも赤色でした。
ところが、ユウ様に出会って私の価値観が一変します。
なんといっても彼のイメージカラーは黄色。多くのオタクが通るであろう「推し色」の道に、わたしも例外なく踏み込みます。
3期放送終了(2012年)ごろには、持ち物が黄色に移り変わり始めていました。
そして成人祝い(2014年)として両親にお願いしたのは──
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もうすっかり黄色小物ラブになってました。
持ち物の色味が似てくるとお互いちょっとずつ言いたいことが出てきて、気づけば父親とも普通に会話するようになっていました。
飲み会の場で「最近娘の好みが似てきてうれしい。前は口もきいてくれんかった」とかなんとか。
好みが似てきたのは父親の背中を見たわけではなくユウ様の功績なのですが、それは言わないようにしています。

推しのことは、予知できる。

──…こいつは何を言っているんだ?と思われたでしょう。ちょっと大げさな題目ですね。
2019年のことです。いまでこそ10周年に浮かれてたくさんファンアートを描いていますが、それまでは比較的ゆるやかに、しかし年に1回は何かしら描いている…そんな状態でした。なんとなくユウ様の絵を描きたいな~と思い立ちTwitterに投稿した翌日のことです。デジフェスの物販が発表されましたが、なんとその中にユウ様がラインナップされているじゃありませんか。いままで缶バッジなどの明らかにユウが入りそうな枠を奪われながら、ようやく、ようやく!!!データカードダスを除くと、これが初めてのグッズでした。


だいぶ頑張りましたがなかなか増えませんし、実は東京でポーチごと紛失して警察に行くとかいう事件も起きてました。(見つかっていません…)
めちゃくちゃイケメンすぎてしんどい。かわいい。最高。でもたぶん絵、左右反転したまま作業しちゃったんだろうな~~~~!!!!!ボタンが全部逆なのです!シャツもパンツも!しかも台座のローマ字表記が放送当時のカードはYUだったんですがこちらはYUUになっています(その前のデジフェス物販のTシャツから?みたいですが…)。本当のYOUの名前は何だろな。そんなブレてるところも可愛いね。

ランドマークタワーから降りられない事件。

2019年、夏。さらに事件は起きました。「デジモン全作品の展示がある」との情報が入ります。しかし、それだけ。物販情報がイベント前日に出るようなよくわからないイベントです。全作品となると、クロスウォーズだけのために東京まで遠征する価値があるかどうか判断がつきません。先駆者の書き込みを見る限り、設定資料などは展示されているようですが、私はその年6月まで毎月イベント遠征をしており、夏は控えようと思った矢先だったためかなり迷いました。でも、でも──クロスウォーズが触れられるイベントごとなんてそうありません。わたしは意を決しました。ついでにサクラ大戦のイベントがあるから、そこに抱き合わせで行けば節約だと言い訳をして。(そこで今の三次元推し役者に出会ったわけですから、これもユウ様の導きですね)
横浜についてからは、──かなり緊張しました。なんとなく、行ってなにもなかったら、とか。色々考えてしまい2時間ほど周辺を彷徨っていました。夏休みの観光シーズンにひとりチケット売り場にならぶ成人女性。エレベーターを上がるときの緊張感、それからすこしの頭痛。


展望フロアに着くと、そこは天国でした。
ちょttttっと待って!!!!!!!!!!!!
放送終了から7年越しの邂逅でした。そこには、ユウ様の初期設定画が展示されていたのです。ちょっと待って!?聞いてない!!!
正直危なかった。デジモン公式側からの告知では何一つわからなかったし、イベントの情報自体も定期的に「クロスウォーズ」「天野ユウ」でツイート検索をかけることで仕入れており、気づかずに逃したイベントがほかにあるので(ユウ様は関係なかったのでかすり傷ですが…涙)、検索をかけていなければ存在を知ることがなかった、ほんとうに、奇跡のような…。
渡辺けんじ先生の特別提供資料とのことでしたが、ほんの1枚の絵で、2期と3期のユウの髪型がどうして変わってしまったのかとか、色々と考える事ができるそれはもう素晴らしい情報源でした。
しかしその展示は撮影禁止エリア。どうしよう、一生眺めていたい──…
そこからはもう、閉館まで降りたくない私と晩御飯早く食べたい私の胃袋との闘いです。
導き出された結論は「明日も来よう」でした。けっきょく、翌日の予定を半分蹴って再訪する運びとなりました。
ぶっちゃけ、寿命のびたわ。


そして、ここ最近「記事にしなくては」と思っていただいじなお話。


天野ユウと、わたしと、配信と、オフ会。

現在進行形で、アニメログ様のyoutubeチャンネルでクロスウォーズは1日1話更新されています。(本日で60話になります)
この配信が始まったとき、合法的に無料で宣伝できる!と界隈は大盛り上がり。
そこで、配信の日数を数えて気が付きます。ユウ様が初めて喋る30話の配信日、もしかして──12月11日じゃない?
ヒュッと息が止まります。その日は、その日は…
その日は、放送当時から天野ユウのオタクとして仲良くしていたフォロワーと10年越しに初めて会う、オフ会の予定日だったのです。

※完全にアホなのですが実際には30分ではなく1時間です
これに運命を感じずになにが運命だよ(???)
数少ない同担の知り合い。多くの同担フォロワーがジャンル変更やアカウント消滅で居なくなる中、アカウント転勤族(自称)なのに私のことを忘れないでいてくれたフォロワー。本当に、配信が決まるより前に、この日に会おうと決めていたのです。ユウが、強い心で導いてくれなきゃ、ダメだったの…
この日に予定を立てて、そして感染症が少し落ち着いていて問題なく関東に出ることができて、天野ユウのことが好きで、本当に良かった──!!!
正直に申し上げると、ユウ様には思い出補正的なところもあって、たまに「惰性で愛してしまっているのではないか」と不安になることがありました。展開がないから毎日観ているわけでもないし、絵だって描き続けていたわけじゃない。今は一次創作を楽しくやっているし、最新作「デジモンゴーストゲーム」、めちゃくちゃ面白くって東御手洗清司郎くん最高だし。いや、実際推し変あり得るくらい最高だな、揺れるな…とか、本気で悩んでいて。
でも、このオフ会で改めてユウ様の登場を観て、体温が上がる明らかな気分の高揚を確認して、言葉がでなくて(天野ユウ…しか言えない体になった)、やっぱり違うんだと。ほかのキャラクターでは有り得ない、明らかな違いがある、と。
毎日特別愛でていなくても、私の意識の中にはつねにユウ様がいるし、私の人生に彩りを与えてくれているのは確かで、決してほかのキャラクターに奪われることのない、私の心の一部なんだと。確信しました。

さらに日程を数えると、恐ろしいことが判明しました。


なんと、作中でユウ様を象徴すると言っても過言ではない伝説の回が、私の誕生日に配信されました。
オフ会からの誕生日の流れが、あまりにも完璧すぎる。
これは、ユウ様からの誕生日プレゼントなの?うぬぼれていいよね?
アニメログ様、ほんとうに、ほんとうに配信の日程をこの日にしてくださって、ありがとうございました!!!


なにせ放送から10年も経ちましたから、こんな1日程度で書いた記事だと書き忘れたエピソード、もっと言いたかったことがあとから出てくるかと思います。
でも、それはまた次の機会に。まずは今回の「推し」企画で、悩んでいたことの言語化が一度できたということで、はてなブログ様への感謝を述べさせていただきます。

ユウ様に出会えてよかった。これからもきっと、ずっと、好きだよ。

最後に…ユウ様を1話でサクッと知りたい人には、74話をおすすめしています。アニメログ様での配信がおそらく今月24日に出ると思いますので、その際にはまたツイートで宣伝させていただきます。
特別お題「わたしの推し」でした。

過去のユウ様に関する記事はこちら!
nabeneko.hatenablog.com

*1:──公式ホームページより抜粋。ホームページはflashサイトだったためもう見れませんが…