私は趣味で絵を描く人です。インターネット上には小説や肉声もアップロードすることもあります。コスプレをするようになってから、顔も多少は出すようになりました。
最近思い至ったこと。プロフィールに記載する文言を「生成を目的とした学習禁止」としました。無断転載は元より当然禁止です。
運用している複数のTwitterアカウントで何度も生成AIに関する話をしているので、自分の考えをまとめます。
結論から言うと、Twitter……いや、Twitterと頑なに呼び続けていますが今回ばかりはXと呼びましょうか。ここを去るつもりはありません。投稿も今まで通り、やめません。でも、絵に入れていたサインをもっと大きくしたり、ウォーターマークを入れるなどの対策は取ります。
私の判断は間違っているかもしれません、答えがわかる未来もいつ来るかわかりません。生成AIが憎い人は、私の対応に腹を立てるかもしれません。でも、こればかりは人それぞれですから、自分の考えを大事にしていけたらいいなと思います。
今日この記事を書いたということは当然、伝えたい内容はいま問題になっている……明日、15日からの規約変更によって、XがAI生成のためにユーザーの投稿を学習し、それで得た素材を他社に売り飛ばされる!という話ですね。それでも私はTwitterを辞めません。
Xを利用し続けることで、生成AIへの利用に同意したと見なされる。これは、確かにそうですね。Grokとやらで私の絵柄が描けてしまうのかも。
でも……そういえば、ですけど、いわゆる生成AIがゆるされる条件とは「完全にクリーンなデータを使った生成AIであれば」という話ではなかったでしょうか。これ、Xが今までのユーザーの投稿を全て取り込むことで、実現しそうな気がしませんか?
(まぁ文章の……私はどうにも、ロイヤリティフリーの素材という扱いが気に食わないですが、画像投稿時に加工を行うなどする場合に色々と必要な文章というのはあるので、まぁ便利機能のためなら気にするほどのものでは無いなと判断しました。)
私が問題視しているのは、AIの学習ではありません。その生成後の使い方です。X以外に投稿したところで、素材を求めている他のソフトウェア開発者からクローリングを受けてどうせ素材にされるのであれば、たかだかXひとつに生成への許諾を出すのはさしたる問題ではありません。
ちなみに、Xは他所からの学習にはかなり強いようです。APIがどうのこうのって前に問題になったじゃないですか。外部からの取得は現時点では難しくなっています。
またXを使い続ける上で、画像を保護することは無駄ではありません。無断転載や、海外でよく見る違法な同人グッズなどに対策が取れるからです。そしてこれは、生成AIを拒否する画像加工はXの規約違反だといういちゃもん(?)にも引っかかりません。また、二次創作も著作権侵害だから生成AIを拒否できないなどという暴論をとなえる方も見受けられますが、二次創作物もその作家に著作権がある判決が出ています。原作への侵害とはまた別の話で、著作者として自分の作品を守る考えは間違いではありません。(知的財産高等裁判所の判例、事件番号 令和2(ネ)10018より)
話を戻します。仮に素材が完全にクリーンな生成物が完成したとして、ですよ。悪意を持ったユーザーが存在する限りLoRAによるなりすまし被害などの重大な問題は解決しないと思いませんか。
であれば。完全にクリーンな素材でできた生成AIが完成した後のことを考えるべきです。私は、生成AIによる出力データに制限を設けるべきだと考えています。
仮にXの規約を取り消せたとして、黙って他者が学習して生成してしまうのは止まりません。学習を全て禁止にすると、生成では無い技術にまで影響を及ぼす可能性もあります。それならば、生成物に制限をかければ全て一括で問題を叩けるはずです。画像に対しては……私は出力後に必ず生成とわかる透かしを入れたり、高画質での生成が出来ないなどの制限を設けるべきだと考えています。音楽ならノイズとか。でも……これが文章となると難しい。という提言ができずに悩み中。(絵が特に問題なのって、自作発言だと思ってるので……翻訳AIだって、機械を通したと言われたら気にならないけど英語できます!とか言われたら違う、みたいな心証問題……ゲーミングちんぽ華道部だって、データセット問題がなければ、自作発言じゃなければ、みんな楽しんでいたじゃないですか)
今までだって、画像の改竄も、トレスによる盗作も、なりすましも、それこそ声真似や小説のつぎはぎも、やろうと思えばできました。そして芸術とは不思議なもので、音MADを公式側の人間が楽しんだり、はたまた差し止めを食らったり、親告罪ならではの動きを見せてきましたね。
これらは人の手で作られてきたから、個別に対処が可能でした。原作者が良いと思うもの、ダメなものへの対応が、もちろん全てではありませんがせめて企業レベルであれば対処ができました。
しかしこれが、機械で、人間の何十倍もの速度で大量に、となると秩序は崩壊します。誹謗中傷の書き込みがほとんど1人の手によるものだった、なんてニュースもよく見かけますが、これがコピー品の数になるともう無理なんじゃないでしょうか。精査する暇なく、埋め殺されてしまう。
例えるならば、銃刀法が無い状態。包丁は便利で、みんなが料理に使おうと思って持ち始めたけど、人を切り付ける人が後を絶たない状態に近いと感じています。善意よりも悪意が上回っている状態。
長くなるので、産業AIの話は抜きにしたいのですが、日本語がうまくまとまらなくて難しい。私は画像検索とか、センシティブ画像の自動非表示とか、便利な機能を今まで享受してきました。Googleに、どれだけパーソナルデータを吸われたかわかりません。アプリを開けば気になる話題がおすすめにどんどん上がってきて、逆に情報の濁流に呑まれそうなほど充実したインターネットライフを送っています。これらはすべて、インターネット上のデータを使って生まれたもののはずです。その利便性を、その恩恵を、否定しません。だからこれは、Xに生成AIの素材を与えるという意識ではなく、今まで通りにそのサーバーにアップロードしたデータを有効活用し続けた結果がこのような規約になったのだとして受け入れます。
しかし結果として生じるであろう、生成AIによる他者への人格攻撃やなりすましなどの悪用には断固反対します!
よって私は、Xの利用を止めることなく、生成による被害がなくなるような法の整備を求める声を上げます。
機械は少しおバカで手のかかるくらいのバランスがちょうどよいのです♩
以上、法律にも詳しく無い、ただのインターネットお絵描きマンの戯言でした。Twitterやめちゃったフォロワー、よければたまにはブログで私のことを思い出してね!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
人類が支配される前に。
趣味の話ばかりですが、私は理系進学からの研究職でして……そっち系の虚偽の論文生成からのハゲタカジャーナル大量生産からの情報汚染の方が、問題だと、思っています…………怖いよ〜!!