デオキシリボさねさん2

趣味で絵を描く人の雑記。

東御手洗を攻略せよ〜聖地?巡礼☆熊本旅行〜

噂によると、「東御手洗」なる場所が熊本県にあるらしい。

行くか〜!

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というわけで、ようやく熊本まで行って参りました!本記事は東御手洗清司郎のオタクによる東御手洗への聖地巡礼記事のため、旅行に関する別の行程の話は省きます。オタク的な聖地ではなくてガチの聖地。

そして、私は車の免許を持っていないので、全て公共交通機関での移動となります。同じように東御手洗に行ってみたい!という方の参考になれば幸いです。移動時刻については、15分単位、撮影/会話しながら歩いているのでそれを踏まえて、アバウトな参考にしてください。

ただ、参考も何も乗換案内を調べればわかりますが、往復ともにバスの選択肢は2択程度しかないです。また、京都からの始発の新幹線に乗ることができればギリギリなんとか日帰りできますが、それより東になると1泊必須です。断言しますが、可能ならば最低でも熊本に1泊してレンタカーで移動するべきです。

(熊本までは飛行機でも行けて、空港からもバスが出ているので、この限りではないと思いますが…!電車とバスの場合は上記の通りです。)

 

それでは、出発進行!🚌

 

朝9時ごろ熊本駅前から「たかちほ号」に乗って出発です。これは事前にネット予約で座席をとることができます。熊本駅からだとバス乗り場も非常にわかり易いので、迷うことはないでしょう。ただし、個人的には他の移動もバスだった為、起点は桜町バスターミナルにするべきだったなと今では思います。

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ありがたいことに、フォロワーさんが熊本在住だったのでご一緒して頂きました。初対面で往復6時間のバスに拘束されるのって相性が試されがちなんですが、会話が弾んでよかった…!(本当、お付き合いくださってありがとうございました!!※せっかくのオフ会なのに疲れ果てて割と爆睡してすみません!)

そう、この旅は移動に片道約3時間、往復6時間かかるのです…!過酷な予感!(乗り継ぎ待ちや徒歩の時間込みなので、バスにみっちり3時間というわけではないです!)

たかちほ号にはトイレが備わっていないため、途中の高森中央にて15分程度のトイレ休憩を挟みます。商工会議所は開いていなかったため周辺をウロウロ。ベンチに座っていたおばあちゃんから山の説明を受けるなどしました。地元民、流石……!ギザギザのが根子岳ってことだけ覚えた。

そして、でっかい鴉天狗に出会いました!


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【風を鎮める鴉天狗】というタイトルで展示されていたのですが、8月に高森町で開催される【風鎮祭】で展示される【造り物】と呼ばれる飾りだそうで、解説を見てびっくり…!日用品や雑貨を加工することなく組み合わせて作り上げているそうです。本当だ、よく見たらお椀に軍手にモップに…。展示されているのは「山引き」と呼ばれる市街地の練り歩きで特賞を取った作品だそうです。ということは定期的に入れ替わるのかな?見応えが凄かったです!

再び乗車、途中に見える楽しそうな道の駅たちを横目にバスに揺られます。降りたい〜寄りたい〜

そして12時ごろ【馬美原中鶴】に到着。この日、ここで降りたのは私たちだけでした。

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降りてすぐに地図があり、反対車線のエネオスのおかげでかなりわかりやすく現在地と方角の判断ができました。…しかし非常に曇っていて寒い!先ほどのおばあちゃんが指を刺した山々の中に1つだけ雲がかかっていたのですが、もしかして現在地はそこなのでは……?5月にもかかわらず当日の熊本市内の予想最高気温が30度だったため夏服で来たのですが早速寒さに震えます。(山と冷房対策で、上着はもちろん持参していますが!)

そして歩き始めてすぐにポツポツと……雨!?本当に一瞬パラッときただけでよかったのですが、まあ本格的に降られても聖地巡礼的には水ノ幽霊の予感がして良い感じということで…(※本格的に雨の場合は、日程を変更した方がよいです。)

そしてこの曇天のじめっとした空気感も手伝ってか、先程までの寒さが一転して少し坂を歩くだけで汗だくです。……と思ったら、風が吹いてまた急激に寒くなる

「暑い…」「寒い…」を交互に発するの、一般的な地獄でしか聞いたことない。山は過酷だなぁ。

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九州のへそ。地図で見ると本当に真ん中なんですよね!

道中にはスーパーもあり、山奥だからといって食糧に困ることは無さそうです。ここでも、旅行の方?どこから来たの?と声がかかったのでおじいちゃんとしばらく喋りました。フレンドリ〜!目的地までの道も丁寧に教えて頂きました!

さて、時間的にも先に昼食を摂りたかったので、神社への最短ルートではなく裏手のそば屋さんのある方面へ向かいます。

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12時30分ごろ到着、「ふしみ」さんでざるそばを頂きます。子供向けに大根を海苔に変えられるということでありがたく海苔に変更。偏食ですが、ざるそばは大好物で各地でざる蕎麦を食べている人間なので、今回も食べれて嬉しい!15時まで営業の模様。

13時15分ごろ、店を出てからは、すぐ真横の坂を上るのが近道では?と思い地図から逸れると全然違うところに出てしまったので一旦引き返します。しかし地図通りに進むと遠そうで、再び気になる側道が現れた為誘われるように入ります。しばらく森を進むと……車と人が見えるではありませんか!どうやらこの道は正しいようなので、進みます。……と言うのも、神宮の位置は地図には書いてあるものの、メインの大きい道路以外のハッキリした道が地図でわからなかった為、この時私は正面入り口がどこかもわかっていなかったわけなんですね。それにしても木が今にも崩れてきそうで、雨の日は本当にやめておいた方がよさそうな。

13時30分ごろ、着きました!……階段の、真ん中に!

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写真は後から正面まで降りて撮影したものです。側道から辿り着いたのは、この先に続く階段の中間地点でした。

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ここが本日の目的地……東御手洗があるとされる、弊立神宮です!

境内は結構な人で賑わっています。後から高千穂ツアーのバスも来たので、結構盛り上がっていました。

この一画だけでも、狭い敷地内にあらゆるお宮があり、ひとつひとつ見て回るだけでもかなり時間がかかりそうです。御神木もここに。各所に解説の看板も建っています。ある程度境内を見て回って、正面の1番大きな賽銭箱が人影で最初見えておらず気付かなかった為、遅れて後からご挨拶💦本当に、バスは私たちだけだったので車でアクセスされている方が結構多くてびっくりしたのですよ!

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可愛いお地蔵さまもいらっしゃいました。マジでくまモンどこにでもおるな

 

14時ごろ、参拝も落ち着いたところでいよいよ本日の目的地を探します…!

 

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入ってきた門を斜め左に進んだ奥まった場所に、小さな鳥居と看板が

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ついに東御手洗の文字が…!この先にあるのね…!というか、「東御手洗」なんですね。池の名前だったのか。私が浸かっているのはきよちろ〜のだと思っていたんですが、これからは池と表現しようか悩むところ。……清司郎の池、浅そう。足がつくのに溺れそう。

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鳥居を抜け、階段を降るとすぐに別れ道です。看板によると右側、石の敷いてある道が東御手洗への道です。

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全ての木に名前がついているようで、識別のための札もかかっていました。

しかし、だいぶ険しい道だな……できれば大雨の中では歩きたくない道です。山なので当たり前ですが、スニーカーは必須。ぬかるみが危ないというよりも逆に道標の石がつまずいて転けそうな場面もあったりして、ゆっくり下ります。茂みで先があまり見えないのでどの程度進んだか定かではありませんが、何やら下の方からカンカンと叩く金属音が聞こえるので、しっかりと近づいています……!

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道標!

もう少し……

 

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着きました……!

 

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ここが、東御手洗……!

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先ほどの看板の通り池の名前が東御手洗であり、お宮の名前は「東水神宮」のよう。まずはお参りします。到着までの所要時間は10分足らず。

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水も湧いています。

こちらの水は飲むことができて、持って帰る方もいらっしゃるとネット情報で見ていたので私もボトルを持参、少し頂きました。持ち帰るボトルには口をつけたくなかったのでその場で頂いた際は手ですくったのですが、コップを持参している方がいらっしゃって「なるほど……強い……」と思いました。柄杓もありますが、特に手指の消毒液などは置いていないので気になる方は持参必須です。

カンカンと鳴っていた金属音は、お宮の隣の建物で何やら工事?作業をされていらっしゃる音でした。鐘鳴らす系の行事かと思ってた。

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池にはアメンボやトンボ…私にはそれしかわからないのですが、眺めている他の方の会話曰くかなり生き物が潜んでいるみたいです。

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東御手洗の由緒。調べてみると北信妙見というのは北極星の信仰を指すのかな…?妙見の加護を得るためには常に「正直」であれ、めちゃくちゃまっすぐでいいなぁ。

参考文献:千葉市:千葉氏と北辰(妙見)信仰

主基田というのは西日本の大嘗祭で神饌  とする穀物を作る田んぼのこと?かな?と思うのですが、歴史に非常に弱いのでなにがなんだか全くわかりません!ただ、少なくとも西側にも同様の池があってそれを移した、というような、理解(0点回答)。

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鳥居からの眺め……

 

さて、参拝と撮影が一通り終わり、戻ることにしました。私たちが戻る少し前にその場にいた別の方が、お宮の裏側に近い…入り口の反対側にも道があることを作業員の方に訊ねており、そこからも弊立に戻れるというのです。

知らない道が気になるので、私たちも復路はそちらを選択します。14時45分ごろ出発


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左が来た道、右が帰り道。
この帰り道、見た目は怪しい上り坂ですが、非常になだらかです!それもそのはず、この道は最初に神宮に辿り着いた時の側道に繋がっていたんですね…!なので、神宮より高度的にはかなり低いところに戻ってきたわけです。高度が低いならば、先に大きい道路に出て帰りのバス停の位置とパン屋さんを確認しに行きます。

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15時ごろパン工房ヤマGENさんに到着。ネット上では18時まで営業と書いていましたが、この日は看板には16時までと書いてありました。

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少し歩いて神宮の正面入り口にあたる鳥居を確認、反対車線のすぐ近くにバス停も確認。帰りはここから戻ります。これを逃しても後にもう1本戻る方法はありますが、馬美原中鶴まで戻らないといけないので確実にこれに乗りたい。平日はふれあいバスも選択肢に入るみたいです。

 

バスまでまだ時間があるので、東御手洗へ向かう石の階段まわりに看板の見逃しがないか確認するために一度戻り、今度は往復同じ道を通ってみたりしました。

その後、弊立の中心の1番大きいお宮の中も上がって大丈夫なようだったので拝見させて頂いて、他の方と宮司さんの会話が興味深かったので少し混ざって聞かせて頂いたりしました。寺と神社の成り立ちとかそういう話。

さて、最初に側道から入ってしまいましたが、その側道から神宮に向かったため直進はしておらず、見てない場所がまだあったのでその辺りも少し散策。

16時ごろ、いい感じにお腹が空いてきました。閉店ギリギリですがヤマGENさんに駆け込んでたずねたところ大丈夫!とのことで、ピザのテイクアウトを注文。

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ダーリンといえば、ピザだよねっ❤︎(?)いやそれ言うとドーナツなんですけど…ピザはいつものって注文したから……。テイクアウトの箱がなかったので果物の箱を再利用でいいですか?と言われたのですが熊本感が出るのでめちゃくちゃイイ。

トイレも自販機もあって長期滞在には困らない神宮周りですが、失念していたのが椅子の無さ!これは、おそらく観光客が多くてたむろするのを避けるための施策なのかな?と思うくらいには他のバス停にはベンチがありそうだったので、余裕があれば文字ケ崎まで歩いた方がいいかもしれません。(通過時の目視確認ではあったはずですが、他の停留所と見間違えていたらすみません…!)ひとつ手前の白石に椅子があるかどうかは確認していません。

とりあえずピザを食べながら帰りのバスを待ちます。味付け濃いめでもちもちで美味〜。

 

16時45分ごろ、帰りのバスが来ました。東御手洗ともお別れです。

ああ…楽しかったな…!これから復路3時間だよ、私。

行きのたかちほ号とは違って、これはローカル線。29の停留所を超えて浜町で乗り継ぎを待ちます。


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浜町のふれあいバスセンター。室内待機ができてトイレ/Wi-Fi完備で有り難いです。目の前にスーパーもありました。福利厚生。

17時45分ごろ出発、南熊本までさらに65の停留所を通過します。南熊本でJRに乗り換え、19時30分ごろに熊本駅に帰ってきました!

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ただいまさ〜!

 

いやほんとーーーに長い旅だった!!!冒頭でも書きましたが、バス移動なら桜町バスターミナルを起点にするべきだったとちょっと反省!また次があれば気をつ

 

…あるか…?次……(疲労困憊)

 

この1時間後には夜行バスに乗り込んで、正直体力的にはしんどくてもうやりたくないくらいの旅なんですが、行ってよかった!という気持ちが強いです。

弊立神宮およびこの東御手洗については、インターネットの普及で急速に有名になったパワースポットだそうです(ネット調べ)。

文字通りの水にまつわる伝説、清司郎というキャラクターを組み立てる際にスタッフの方がこの場所から名前をとったのだとしたら(※視聴者の憶測です。)、推している身としてはどうしても拝んでおきたかったですし、看板の説明や現地の空気を吸いながら落ち着いた気持ちで推しのことを考えられたので(あまりにも邪すぎる……)楽しい、嬉しい気持ちでいっぱいです。

ツイート検索したら昨年の6月には熊本に巡礼行きたいって言っていたので、1年越しにようやく叶った喜びもひとしおです🌟

 

どうかこの記事が、同様に聖地巡礼を考えている方、また熊本はちょっと遠くて厳しいなぁと思っている方の何かの足しになれば幸いです!

 

※最後に念のため…オタク聖地巡礼!ということでツイートでは報告した現地でのぬい撮りですが、まずお参りをして神様にご挨拶をする、抱いたまま/物を置かない、他の方がいらっしゃる間は撮影しない、枚数は最低限に、などのマナーには配慮して撮影しています。

 

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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